ぎっくり腰について
南行徳で腰痛治療をおこなっているひだまり整骨院です。
腰にある筋肉や筋膜が負傷する原因や、症状として出る腰痛に対して気をつけることや施す治療などを紹介していきます。
ぎっくり腰
ぎっくり腰の特徴や症状
ぎっくり腰の特徴
ぎっくり腰とは
急に激しい痛みで腰が動かせなくなった
を指す言葉で、負傷名ではないのです。
たとえ筋肉や筋膜を痛めたのが原因でも椎間板ヘルニアが起きても、痛みで腰が使えなくなっていたらぎっくり腰となります。
ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰の症状は、腰の背骨に力を入れて身体を動かす動作が障害されています。
赤ちゃんがいると分かるかもしれないんですが、首がすわった後、寝返り・お座り・つかまり立ち・歩くといった動作が、当てはまります。
それらを行う筋肉や靭帯であったり、骨や椎間板などが負傷によって炎症を起こしている時に動けなくなります。
ぎっくり腰の症状
- ・寝返りが大変
- ・身体を起こすのが大変
- ・座わろうと体重を乗せられない
- ・立ち上がる時に身体を伸ばせない
- ・立って体重を足に乗せられない など
「2~3日安静に寝ておく」といわれるのは、患部が炎症を起こしているので、動かずに安静にしておくほうがいいためです。
炎症反応がその期間で和らげば運動障害が減り、痛いけど動ける症状に変わる可能性があります。
逆に症状が変わらない場合、腰に圧迫や捻れが強くて患部への負担が続いている可能性があります。
ぎっくり腰の施術で取り除く必要があります。
ぎっくり腰の原因と対策
ぎっくり腰の原因
原因のひとつめは、腰には大きな負担が常に加わっていて
「抵抗力を上回るストレスが加わりやすい」
ので、負傷しやすく炎症を起こしやすい、つまりぎっくり腰になりやすいのです。
腰に大きな負担が加わりやすい時
これらは、普通に立っている時に比べて、腰に加わる負担がとくに大きくなる動作といわれています。
- ・中腰で重い荷物を持つ
- ・座って前かがみになる時
- ・長時間しゃがんでいて立ち上がる時
- ・咳やくしゃみをした時 など
ふたつめの原因では、腰へ加わる大きな負担は身体も想定しているので、コンディションが万全であればぎっくり腰にはなりにくくなります。
逆に、腰のコンディション不良がある場合など
「身体の抵抗力が下がっている時にはストレスに負けやすい」
ので、負傷しやすく炎症を起こしやすい、つまりぎっくり腰になりやすいのです。
腰のコンディション不良とは
- ・筋肉に疲れが溜まっている時
- ・腰の柔軟性が硬くなっている時
- ・腹筋の筋力が落ちている時
- ・体重や内臓脂肪が増えてしまった時
- ・長時間同じ姿勢が続いている時
- ・風邪などずっと寝ていた後 など
これらが当てはまっていると、ぎっくり腰になりやすくなっているので要注意です。
ぎっくり腰の対策
ぎっくり腰になった時にどうするか?
が、問題にやりやすいと思います。
動けないのに無理して動こうとすると患部のダメージを増やすことになりかねません。
可能であるなら
「安静に横になっている」
2~3日経ち炎症が和らぐと少し動きやすくなるので、そこから通院などを考えられるといいと思います。
もし、炎症期に施術をした場合の経過の目安を紹介します。参考にしてみてください。
負傷の直後から動けなくなるぎっくり腰の場合
- ダメージそのもので炎症が起きていて、当日~2日以内では腰痛や動けない症状は、あまり改善しません。
- この時期に行える手技療法も限りがあり、炎症期が過ぎてから施術をおこなった方が負担も少ないと思います。
負傷後はしばらく大丈夫で時間が経って動けなくなるぎっくり腰の場合
- この炎症の場合、患部から疼痛物質を流すと症状が軽減する場合があります。
- 損傷部の傷の痛みは残るので、「少し動きやすくなってくれば」というのが目標になってしまいます。
ぎっくり腰になった時の安静の仕方
出来る限り「横になっている」「寝ている」のがいいのですが
できれば
「痛いほうが上で、横向きで寝る」
姿勢がいいです。
仰向けで身体をまっすぐにして寝ていると、患部が腰の前にある筋肉に引っ張られてしまいます。
仰向けでしか寝れない場合は
「膝の後ろに枕をいれて、膝を立てて寝る」
姿勢がいいです。
どちらにしてもぎっくり腰の炎症期は大変なのですが、なんとか乗り切ってください。
ぎっくり腰の治療と対応
ぎっくり腰の治療
ぎっくり腰は最初の「炎症期」→「損傷回復期」が腰が痛くて動けない症状なので、自然治癒力を高める施術をおこないます。
やがて痛いけど動けるけど無理できない「機能回復期」に変わるので、少しでも早期に日常復帰に向けて施術していきます。
損傷回復期
血行促進させ、患部の腰の組織の自然治癒力を高めていきます。
理学療法や柔整マッサージなどが主な施術方法です。
患部への負担を減らすために、テーピングや必要ならコルセットを使用します。
機能回復期
筋肉や靭帯などのぎっくり腰であれば、1週間~10日前後を目標に、無理しなければ大丈夫な症状を目指します。
無理する動きとは「同じ姿勢や長時間動くといった持久力」と「急に動くや重いものを持つといった瞬発力」になります。
「持久力」から先に回復し、その後「瞬発力」が回復する傾向にあるので、再受傷を防ぐ指導をしつつ施術していきます。
軟骨や椎間板など器質的腰痛によるぎっくり腰では、上記より改善が遅れます。
焦らずに出来る施術をおこないながら、腰痛を改善していきます。
ぎっくり腰の対応
最後に
このページで紹介したぎっくり腰は、まとめると
- ・急性に起きた動けなくなる腰痛で
- ・きっかけの直後から動けなくなるorきっかけの後しばらくして動けなくなる
- ・腰の中央や左右に分かれてお尻や足まで痛い腰痛
となり、ぎっくり腰という負傷名でなく、腰部捻挫~椎間板ヘルニアや骨折まで、ぎっくり腰の症状になります。
腰痛には様々な原因の腰痛があり、患者さんでは区別がつけづらいです。
2~3日安静にしていて腰痛がほとんど無くなる一過性の場合を除き、腰痛が残っていたら慢性腰痛にならないようにするためにも治療が必要です。
腰痛治療でお困りなら、当院にご気軽にご相談ください。
- -筆者紹介-
- 金山 芳幸
- ひだまり整骨院 院長
これまで25年間で10万人以上を施術してきました。病院提携の整骨院の管理やリハビリ室長などの経歴から西洋医学の根拠と東洋医学の手段を根底にした考えで記事を作成しています。